地鶏って何?気になって調べてみた

伸び伸びと育つ鶏 鶏肉の豆知識
伸び伸びと育つ鶏

地鶏とは何か調査!

地鶏とは良く聞きますが、一体何を持って地鶏なのか?

と言う疑問から、地鶏について調べてみました。

 

地鶏の基準は法律で決まっている

地鶏の基準は「JAS法」によって明確な基準がありました。

その基準をザックリ説明すると

孵化から28日目以降、平飼いしている

孵化から28日目以降、1㎡当たり10羽以下で飼育している

孵化から80日以上飼育している

特定品種の鶏

と言うのが基準でした。

参考:農林水産省/地鶏肉の日本農林規格

パッと見、難しい言葉もあるので、一つずつ解説していきます。。

 

平飼いとは?

「孵化80日以上飼育している」

は単純にそのままで、卵から孵ってから80日以上育ててから出荷の事です。

次の

「孵化から28日目以降、平飼いしている」

の「平飼い」は、普段耳にしません。

そこで調べてみると

「鶏が自由に歩き回れるようにした飼い方」

とのことでした。

テレビで見かける養鶏所のほとんどは、平飼いではなく、「ケージ飼い」です。

ケージ飼い

写真参考元:ケージ飼いの養鶏所に行ってきたよ。 | ちはるの森

鶏を1羽1羽ケージに入れ、餌や水などを自動で上げるなどしています。

これに対し平飼いは、地面の広いスペースを柵などで仕切り、その中で鶏を放し飼いする飼育法です。

平飼いの例

平飼いの例

平飼いは餌など自動化できるケージ飼いに比べ、場所も人件費などのコストもかかります。

しかしケージ飼いに比べ平飼いは、鶏がストレスを感じず育つことができます。

その為、肉質等の良い鶏を育てる事が可能です。

美味しい地鶏の値段が高い理由は、この「平飼い」が基本であり、国によって定められているようです。

 

さらに伸び伸びと育てる

次は

「孵化から28日目以降、1㎡当たり10羽以下で飼育している」

です。

平飼いは、狭いケージに入れず地面の上で伸び伸びと育てる、と分かりました。

しかし、地面の上と言えども、鶏がギュウギュウの密集状態で平飼いしていては意味がありません。

そこで、「1㎡当たり10羽以下」との基準があるようです。

自由に動き回れることで鶏は運動ができます。

そして密集環境より衛生面も良好です。

伸び伸びと育つ鶏

伸び伸びと育つ鶏

これにより、元気で肉質の良い鶏が育つようです。

 

長期飼育で美味しい肉へ

次は

「孵化から80日以上飼育している」

です。

普段スーパーなどで売られている鶏肉は

「ブロイラー鶏」

と呼ばれる鶏品種です。

ブロイラー鶏は、正に食肉用に品種改良された鶏です。

本来の自然界の鶏は孵化4~5ヶ月で成鶏になります。

しかしブロイラー鶏は孵化1ヵ月前後で成鶏になります。

飼育期間が短い事からコスト削減になり、大量生産が可能となります。

その分、ブロイラー鶏は急激な成長が追いつかず、自分の体を支えられなかったり、心臓にも負担がかかって死んでしまう事も多いようです…

話が逸れてしまいましたが、地鶏は80日以上飼育する事で、鶏が成熟していきます。

長期飼育した鶏の肉質は、しっかりとした食感を生み、旨味やコクが増えます。

しかし、飼育期間が長いと言う事は、生産者は鶏を育てている間は収入がなく、むしろ出費のみとなります。

なので地鶏は「美味しいから値段が高い」のではなく、飼育コストから原価が高くなってしまうのが要因のようです。

せっかく美味しい鶏肉を作れても、生産者の収入がなきゃ…^^;

 

特定品種の鶏

最期は

「特定品種の鶏」

についてです。

特定品種とは、

「在来種の血を50%以上引き継いでいる」

事だそうです。

在来種とは、明治時代までに日本に定着した鶏の事のようです。

国が定めた食の法律「JAS法」によると、現在認定されている鶏は38品種だそうです。

例えば、有名どころの認定在来種は

  • 軍鶏(しゃも)
  • コーチン
  • 烏骨鶏(うこっけい)
  • 薩摩鶏

などがあります。

認定在来種はブロイラー鶏と比べると高価ですが、そうやって美味しい鶏が誕生します。

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