ハンプシャー種について
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ハンプシャー種というと、見た目のブラックとホワイトの縞模様が印象的な品種です。
前足から肩の部分にかけて白毛、それ以外の部分は黒毛になっています。
イギリス生まれアメリカ育ち!
ハンプシャー種の起源はイギリスのスコットランド、ハンプシャー州。
そこからアメリカに輸出され、アメリカで育てられた豚が海外にも輸出され、広まりました。
日本では?
かつて日本でもハンプシャー種が育てられていた時期もあります。
しかし、今ではその数も非常に少なくなっています。
肉質が似ているといわれるデュロック種の方が主流になってきています。
それに比例するように、ハンプシャー種の需要が減ってきたというのが現状。
交雑種、加工品ともにハンプシャー種が使われることはほとんどありません。
ハンプシャー種の体格について
ハンプシャー種は、豚の中でも中型の部類です。
オスは300キロ程度、メスは250キロ程度で、脂肪分が少ないのが特徴です。
生産性が悪い
肉質としては、脂肪分が少なく、赤身の量が多いので好まれています。
しかし産子性が少なく、生産性に芳しくないため、日本の飼育農家は非常に少ないです。
あまり馴染みがない?
日本では、ランドレース、ヨークシャー、デュロックが多く出回っています。
3元豚として、使用されるのもこの3品種。
市場に出回っている豚肉の中で、ハンプシャー種が含まれている可能性は非常に少ないです。
日本人はあまり好まない?
ハンプシャー種の肉質の特徴として、保水性と脂肪融点の低さが挙げられます。
融点が低いということは、加熱によって型崩れを起こしやすいということに・・・。
日本では、しゃぶしゃぶやすき焼きなどお湯にさらす調理が多く、あまり向いていないんです。
一方で、メリットも!
しゃぶしゃぶやすき焼きなど鍋料理にはあまり向いていませんが、脂肪分が少なく赤身が好きな人には好まれている品種です。
ヘルシーに低カロリーにしたいという方には、おすすめの品種といえるでしょう。
食べやすさを重視するなら
普段スーパーなどで販売されているほとんどが、ハンプシャー種以外の豚か交雑種です。
なかなか普段の食事では、食べる機会がない品種といえるでしょう。
決して品質で劣るというわけではありません。
しかし、値段と食べやすさを考慮すると、違う品種も検討したいところですね。
海外に行ったら日本よりも流通しているので、そんな機会に食べてみるのも良いかも!
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