鹿児島の黒豚が上質な肉質を実現できるワケとは!?

黒豚のこま切れ 豚肉の豆知識

鹿児島の黒豚の生育実態とは

鹿児島の黒豚というと、「鹿児島で育った黒豚」と漠然としたイメージを持っていることでしょう。

もちろん鹿児島で育ったということには違いがありません。

しかし、その生育には細心の注意を払っています。

 

徹底した純粋品種

チェック項目として餌、生活環境、品種などの要素が挙げられます。

鹿児島の黒豚はもともと鹿児島県で飼育されていた純粋なバークシャー種のみを採用。

それ以外の豚の交配を一切行っていないんです!

(もちろん、長い歴史を辿ればそうとは限りませんが・・・。)

その黒豚に対し、さつまいもを中心とした肥料で生育しています。

何でもかんでも黒豚にさつまいも与えればいいというものではないんですね。

選び抜かれた黒豚にさつまいもを与えているといえるでしょう。

 

えさも肉質に影響!

そして、もう一つのこだわりが黒豚の餌です。

鹿児島の黒豚のすべてがさつまいものみを食べているわけではありません。

 

麦やパン

柔らかい食感と口の中に広がる旨みを感じられるのは、黒豚の筋繊維と関わりがあります。

それを作り出す秘訣は、低カロリーでアルカリ性が含まれている飼料を使うことがポイント。

具体的には麦やパンくずなどが与えられています。

さつまいもを基本としつつ、実は違うものも与えているんです!

 

旨味・きめ細かさ・低脂肪

この配合が、肉の旨味となる繊維の細かさや脂肪の少なさを生み出しているといわれています。

そして良質な脂肪分となっているため、融点が高く溶けにくいというメリットがあります。

このように、肉質を考え、さつまいも以外の餌も与えているんですね。

 

栗や海藻も

そして、各農家によっては栗や海藻類などを与えているところもあります。

これは豚の腸の調子を整えるため、ミネラルがあった方が良いという考えから生まれています。

実は黒豚というのは、デリケートな動物ですぐに下痢を起こしてしまうんです。

そういった体調面も考慮して、飼料を与えている農家も存在します。

鹿児島の黒豚を最高な肉質にするため、このような工夫があったんですね。

 

十分な生育期間を経て出荷!

そして、餌や生育過程に十分考慮され、大事に育てられたものが市場に出荷されていきます。

体重が一つの目安とされていて110キロ以上の黒豚が市場に出荷されて売買されていきます。

肥育期間も普通の豚に比べて長く、十分な食事と運動を行っているのが特徴です。

それだけ良質な肉質を作る生育過程で育っていると言えます。

 

とにかくコスト度外視で

一般的な豚だと肥料だけでも莫大なお金がかかるので、長い生育期間は設けていません。

しかし、黒豚は8ヶ月から9ヶ月ほどの長い生育期間を終えてから出荷されます。

平均的に1、2ヶ月程度は黒豚のほうが長い生育期間になっています。

それだけ肉質に違いが出てくるというわけです!

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