おおいた豊後牛とは?
おおいた豊後牛とは大分県で生産されたブランド牛です。
おおいた豊後牛として認められるには以下の条件が必要です。
おおいた豊後牛は2種類
・黒毛和種であること
・大分県内でもっとも長く飼育されたこと
・生後36ヵ月齢未満であること
・肉質等級で2等級以上であること
がおおいた豊後牛であることの条件です。
また、肉質等級が4等級以上である場合には、より上位の品質であることを示すために「おおいた豊後牛 頂(いただき)」と呼んでいます。
おおいた豊後牛のおいしさの秘密
なだらかな高原やおいしい空気のなかでのびのびそだてられたおおいた豊後牛は肉質の良さで知られています。
血統へのこだわり
自慢の霜降りや肉質の良さには血統、とりわけ父親になる種雄牛の血統が大きな要素になります。
大分県の種雄牛はいままでに天皇賞や農林水産大臣賞を受賞するなど、大変高い評価を維持してきました。
また今後の品質向上のために優秀な種雄牛を選抜して飼育することにも力を入れています。
牛肉とオレイン酸
きめ細かいきれいな霜降りや柔らかな食感でしられるおおいた豊後牛、よりおいしさをアピールするための工夫を凝らしています。
牛肉の霜降りに含まれているオレイン酸という脂肪成分が多いと、口当たりや風味がよいとされています。
オレイン酸には血液をサラサラにして血中のコレステロールを低下させるという効果もあります。
「豊味いの証(うまいのあかし)」
そこでおおいた豊後牛の肉を測定してオレイン酸含有率55%以上の場合には、「豊味いの証(うまいのあかし)」というロゴシールを表示して
販売するという方法が平成23年からとられています。
この条件をクリアするのはかなり希少な牛肉になってしまうそうですが、おいしさのひとつの目安として活用されています。
「豊後牛肉通行手形」
安全性にも大変気を使っており、JA大分では「豊後牛肉通行手形」を発行しています。
手形には豊後牛の名前、番号、生年月日、生産者氏名、飼料、食肉処理した場所、BSE検査を行った機関などが記載されています。
豊後牛の生産された履歴をチェックできるようになっているのです。
おいしい牛肉を安心して食べてほしいという気持ちがよくわかる取り組みですね。
きめ細やかな霜降りやまろやかな味わいが人気のおおいた豊後牛もぜひ食べてみたい味ですね。
おおいた豊後牛の歴史
大分県産の牛の品質の評価は古くから高く、記録では大正10年に東京の全国品評会において大分県の「千代山(ちよやま)」号という牛が最優秀賞を獲得したとあります。
当時、銀座でパレードを行ったそうですよ。
豊富な草地に恵まれていたおかげもあって、昭和40年代から飼育頭数が増加しました。
スーパー種雄牛「糸福」号
スーパー種雄牛と言われた「糸福」号のおかげもあって、品質のいい牛肉を生産してきました。
「糸福」号の子牛たちは肉質がとてもよく、おおいた豊後牛の評価を上げることにおおいに貢献しました。
平成24年の第10回全国和牛能力共進会では2部門で農林水産大臣賞を受賞しています。
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